オーストラリアの日(オーストラリアデー / Australia Day)オーストラリアでーは毎年1月26日の祝日になります。この日は、1788年初めてヨーロッパ人がポートジャクソン(Port Jackson)に入植した日を祝うものです。
オーストラリアの日は何をする?
祝日という事で、殆どの人がこの日は休みになるので、BBQをしたり、コンサートに行ったり、スポーツ観戦を楽しんだりするのが一般的です。
都市によっては、そのお祝い方の違いが少しある様で、例えば、シドニーではボートやフェリーなどのレースが行われるのが有名で、アデレードでは、パレードやコンサート、花火やクリケットのゲームなどが行われています。
また、オーストラリアの国民をお祝いする日は、この日に行われる事が多く、その理由としましては、オーストラリアはもともと移民し入植してきた人々によって作られた国なので、その移民しオーストラリア人になった事をお祝いするということにある様です。そのセレモニーはフェティバルの様なお祭り的な感じなのですが、一応オフィシャルで行われたりもしています。
交通機関やお店の営業は?
オーストラリアデーはオーストラリア全州が休みになります。全ての学校や郵便局は休みとなり、一部の交通機関も営業を休んだり営業時間を短くしたり、という事もあります。基本的にはお店やスーパーなどは空いていますが、たまに営業時間を短くするというお店もあるので、一応注意しておきましょう。また、場所によってはイベントにより道が閉鎖されているなんて事もあります。
オーストラリアの日の歴史
1788年1月26日に、イギリスの海軍11隻が当時イギリスで罪を犯し捕まっていた受刑者を運び、ポートジャクソンに降り立ち、入植した事に伴うものです。
1818年のオーストラリア入植30周年を記念し、ニューサウスウェールズ州の州知事が全ての公務員に休みを与えました。その際に、30の鉄砲を使用しセレモニーも行いました。そして、その次の年から、銀行に努める職員やその他の機関も休みを取る様になりました。
という様に、初めは、ニューサウスウェールズ州の一部の人たちでお祝いされており、First Landing Day(初めて降り立った日) や Foundation Day(設立の日)といった様に呼ばれていましたが、1838年の50周年を記念して、ニューサウスウェールズ州の初めての国民の祝日として制定されました。
しかし、1935年まではオーストラリア全土でオーストラリアの日(Australia Day)として知られていたものの、ニューサウスウェールズ州では、まだ記念日(Anniversary Day)として呼ばれていました。オーストラリア全土でオーストラリアの日(Australia Day)と呼ばれる様になったのは1946年からで、全土で国民の祝日として制定されたのは、1994年からのことです。
ここまで時間が掛かった理由としては、その日はオーストラリアの原住民のアボリジニー(Aboriginal Australians)の人々にとっては、お察しの通り、お祝いするという気持ちになれないという背景があるからです。そのため、アボリジニーの人々はこの日を「Invasion Day(インベーションデー)」侵略された日として抗議活動を行っています。
ここ最近では、その事にも考慮し2013年からは、ハーバーブリッジにはオーストラリアとアボリジニーの旗が掲げられています。
さらに詳しく知りたい方は、ウィキペディアを読んでみてください、英語だと30,000文字に渡って詳しく書かれていますが、日本語だと300文字程度と今回書いた内容よりも少ないので、是非興味のある方はウィキペディアの Australia Day の英語ページから読んでみてくださいね。
また、オーストラリアの日(Australia Day)のサイトでは、時代を追ってその歴史を時代別にわかりやすく説明されています。
オーストラリアの日のシンボルは?
一般的には、オーストラリアの国旗が使われ、オーストラリアの国歌が流れます。また、ワルチング・マチルダ」(Waltzing Matilda)という非公式の国歌ですが、世界的にオーストラリアの歌として広く知られている歌もよく聞かれます。
そのほかにも、ゴールデン・ワトル(Golden Wattle)というオーストラリアのシンボルとなっている黄色い花や、国の宝石となっているオパール、また、ナショナルカラーである、緑色と金色も、シンボルとして使われます。