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Uber Pool を使ってみました

2018.05.16 チャーリー
Uber Pool を使ってみました

Vibes の ひろ です。

5月に入り僕が住んでいるSydneyも急に冷え込んでいました。この投稿を書いてる今現在の気温は15度。一ヶ月ほど前は25度を超える日が日常だったので、寒暖差が激しいこの時期が僕的には年で一番寒く感じます。

いつもバスで出勤していますが、風が冷たくなるとバス停で待つのもしんどいものです。

そんな折、先週5月7日月曜日~11日金曜日の平日午後4時から午後8時までの期間限定でUber Poolというサービスが無料で提供されたので使ってみました。

 

Uber とは?

Uber(ウーバー)とは2010年5月よりアメリカサンフランシスコ市でサービスが始まった、ride-bookingサービスのことを言います。

とても簡単に言うと、Uberに登録した運転手がアプリでリクエストされたお客さんを迎えに行くという個人タクシーのようなものです。運転手は、登録国の免許を保持していること、保険に加入していること、4ドアの車であることなど、一定の条件を満たしていれば誰でもなることができます。

Uberの特筆すべき点は、アプリ上で簡単に配車予約ができることにあります。現在地と目的地を入れるだけで、その周りを流しているUber Driverが迎えに来てくれます。到着地までの運賃の目安も表示され、アプリには最初に決済用のカード情報を登録しておくので、到着時に支払いをする必要もありません。

 

(credit : Uber HP)

 

さらに、運転手・乗客の5段階相互評価システムになっているので、サービスの良くない運転手は淘汰されますので、乗り心地はかなりいいです。車も清潔に保たれており、アメやガム、ボトルのお水まで提供してくれるドライバーさんもいます。評価の高い運転手ほど仕事もまわり、また乗客に拒否されることもないので、カスタマーサービスは普通のTaxiよりも相当いいと思います。さらにはドライバーさんが乗客の評価をつけることもできるので、態度の悪い乗客でいると、配車リクエストしてもなかなか来ない、ということも起こりえます。

個人的な感想ですが、SydneyのTaxiは特に道を知らない、愛想が良くない、お釣りを持っていない運転手が多い!ので、仕事で使う以外はほとんどUberです。

そんなUberはTaxi業界では過去にいろいろと反発を喰らうこともあり、国や都市によっては法的に認められていないところもあります。日本はまだ法整備が整えられておらずTaxi配車優先のようですが、実際に僕も日本に帰ったときは使いません。実家が田舎ということもあって、配車しようにも一台も走っていないということもあるのですが、それよりも日本のTaxi運転手の質の高さがSydneyのそれと比べものにならないためです。

日本も今後ますますの海外旅行客の増加の一途をたどる中で、純国産Taxiドライバーよりも、手軽に配車予約ができて支払いもカード決済で簡単、英語ができる移民労働者が運転するUberを始めとしたRide-Sharingサービスが台頭してくるかもしれません。

しかし日本のサービス水準の高さは本当に誇れるものであると思うので、ぜひとも純国産Taxiドライバーの皆様に頑張ってほしいと思います。

 

Uber Poolを使ってみたよ

前置きが長くなりましたが、そんなUberが提供しているサービスのひとつとして、Uber Poolというものがあります。

前述したUberのサービスはドライバーがリクエスト先の個人のみを迎えに行くというものですが、Uber Poolは行き先が同じ方向の人がいる場合に、その人を拾って一緒に向かうというものになります。つまりはUberをシェアする、ということです。同じ方向に向かう人と運賃もシェアするかたちになるので、運賃の50%の割引を見込むことができます。

こちらはアメリカでは2014年から始まっているサービスになりますが、オーストラリアではSydneyが一番最初の都市として、先月4月3日からサービス開始となりました。プロモーションとして先週1週間、帰宅時間帯にあたる夕方から夜にかけての4時間のみ期間限定で無料サービスをしていたので、早速使ってみました。

現在地に迎えに来てくれるUberとは異なり、誰かを乗せた走行中の車に拾ってもらうことになるので、配車リクエストをすると合流ポイントが指定され、そこに向かうことになります。Uber Poolの説明では、1ブロック~2ブロック、なので約3~5分くらいの徒歩移動が必要になることもあるようでしたが、僕がリクエストしたときはほぼ現在地でした。

車が来るとまだ誰も乗っておらず、後部座席に乗り込むことに。出発しても間もなくリクエストが入り、今回のライドでシェアする方とどこに迎えに行くかがアプリ上に表示されます。(今思うと名前出す必要あるのかな?僕の名前も出ていたということか)

 

 

記念すべき1回目のシェア相手は綺麗なアジア系の女性。運転席に乗り込む女性。ドライバーさんは中東系?のお兄さん。が、何も会話は発生せず。ただ流れる景色と不思議な時間。初のUber Poolは一言も発することなく終わりました。

翌日2回目の乗車。合流地点にやってきた車にはすでに誰かが後部座席に座っている!乗るやいなや後部座席のお父さんに話しかけられる。よく聞こえなかったのですが、隣に座っていた娘さんからのフォローで「僕に似たお金持ちの友だちがいた。その人は今リタイアしてハワイに住んでいる。今は連絡取ってないけど。」なのだそう。連絡取っていないのか。(笑)

中国で生まれ育ち、ロシア系オーストラリア人の欧米系の見た目からは少し珍しい流暢な中国語を披露してくれたお父さんは、どこかにぶつけたのか大きな眼帯を雑に付けて、まぁおしゃべりで話がずっと止まらない。まだ幼さも残る若さの娘さんにたしなめられていました。この日のドライバーさんはパキスタン出身の方で、全員が全員違う国で、こんな密室に面白いシチュエーションだね、と盛り上がりました。

そして3日目。週の最後に利用したときもすでに後部座席には女性のお客さんが。特別に寒くなったその日のSydney。長いコートを羽織ったその方に気の利く一言もかけられないまま終了。あぁ、お互いにどこの誰かもわからない者が何の縁か集ったこの不思議な空間に、話の花を咲かすこともできなかった自分を恨みました。

 

留学生の方へのアドバイス

ここから話がけっこう飛躍します。

ワーキングホリデー、学生ビザで来られている日本人留学生の方とお話すると、「ローカルの人と会う機会がない」「オーストラリア人にどうやって会えばいいかわからない」ということをよく耳にします。

そんな方、Uber Pool使ってみれば?

英語を話す機会というのなんて実はいくらでもあって、意気込んで出向かずともローカルとつながる場所なんてそこらじゅうにあります。Uber Pool、じゃなくても他のRide-Sharingサービスでも何でもいいのですが、「何かひとつでもいいから会話の中から新しい単語を拾ってやる」という気持ちでいくと、ほんの5分、10分の間でもどんな会話のきっかけにしよう、何か気の利く一言ないかな、とか、脳みそフル回転になりますよ。

カフェで朝一杯のコーヒーを買うとき、バリスタのお兄さんに何か話を振ってみよう、とか、シチュエーションは何でもいいです。一回の会話の長さは関係ありません。いちばん大事なことは、英語を使おうとする姿勢と、英語を学びたいと願う意思です。

自分から作った状況で覚えた単語や表現って、その場の映像、音、匂い、体験と一緒に染み付いてずっと忘れないんですよね。3ドル、4ドルで一生ものの英語表現身につけることが出来たら、それって安くないですか?

最後の部分を伝えたくてUber Poolを題材にしてみたのですが、着地までが長くなってしまいました。汗 一台の車の中で、それぞれバックグラウンドが異なる人たちが話す状況って日本にいるとなかなかなくて、でもそれが海外だと日常だったりします。僕たちからするとすごく不思議で、そして貴重な体験がたくさんあります。こんな体験ができるのもオーストラリアならではです。