先週、イギリスのある空港で、荷物係のスタッフが、荷物をぞんざいに扱う様子が隠し撮りされていました。
なんとそのスタッフは荷物を蹴ったり、押し込んだり、丁寧に扱っていなかったそうです。
ただ、荷物の破損がどういう理由によるものなのか、実際にその現場にいて、その瞬間を見ていないことには証明することは難しい・・・。
しかし幸いにも、あなたの荷物がぞんざいに扱われたときに、あなたの荷物を守ってくれる規則(ルール)があることをご存知でしたか?
では、そのような不正行為にあったときにあなたの取れる行動は何でしょうか??
一般的に、、、
航空会社とその代理店には乗客の機内搭乗中、降機中における機内持ち込み荷物と預け荷物の中身の破損、紛失における責任を負っています。
何よりも、クレームをするときにはきちんと証明できるものが重要です!
クレームを入れる時にチェックしておくべきリスト
1) 荷物を受け取ったらすぐに、はっきりと分かる荷物のダメージの写真を撮る。
2) 次に、ダメージの報告を直ちに行う。できるだけ空港を発つ前が好ましい。
3) この時点で、航空会社はその報告のチェックを要望するでしょう。
4) ほとんどのケースで航空会社は摩擦、かすり傷程度のダメージでは補償をカバーしませんが、もしあなたの荷物が目に見えて分かるほどのダメージを受けていれば、このケースが該当します。
5) もし個人的に修繕・修理することにした場合、それらにかかった費用のレシートは保管しておくようにしてください。
6) カバンの中身も同様にレシート、ダメージがついた場合の証拠を取っておくようにしましょう。
もちろん、こういった自体に備えて、海外旅行保険を使って荷物の破損時に保険申請するのがベストな方法ですが、これも骨を折る作業です。 もし、皆さんが航空会社や保険会社の対応に満足できない場合は、法律により、国内線、国際線によって申請の手順が定められています。
国内線の場合
・国内線を使ったときに荷物の紛失、破損、損傷があった場合、それらが起きてから21日以内に書面にて航空会社に対して、報告をしなければなりません。 ・それらの被害に対して、最大で乗客1人に対して900AUDまで補償されます。国際線の場合
・国内線と似ていて、同様の被害を被った場合、21日以内に書面にて航空会社に対して、報告をしなければなりません。 ・しかし国内線と異なり、最大で乗客1人に対して2008AUDまで補償されます。 繰り返しますが、申請時に何よりも味方になるのは、 ・書面でのやり取りのコピー ・写真 ・ダメージを受けた荷物の詳細 ・レシート になります。 それでももし航空会社から何も音沙汰が無い場合は、法律家のアドバイスを受けることがいいでしょう。
余談ですが、日本のスーツケースとオーストラリアのスーツケースの扱われ方も全然違う!!
日本は少しでも荷物が取りやすいように、取っ手がパッセンジャー側に向いていますが、オーストラリアでは無造作にガチャガチャと流れてくるだけ!
これが世界のスタンダードなのかもしれませんが、日本のような気配りの高さには毎回惚れ惚れします。